未決

今のところ妊娠・出産・育児関係について書く

夫がアスペルガー あさイチ

先日、NHKあさイチで大人の発達障害特集をやっていた。それを(途中、とぎれとぎれにちらりと)見た私の母が、勉強になった/納得がいったということを言っていたので、それなら、NHKプラスで全部見ようか~と答えてから数日。

 

仕事の作業がてら、思い出してひとりプラスの見逃しを見たら…

夫(元夫に向けて進行中)のいろいろを思い出して腹が立つわ腹が立つわ。おまけに不要な検索までして時間を食った。

 

その中で、「自分の都合の悪いことはコロッと忘れる」という特性について言及している記事がいくつかあった。個人のブログや掲示板も含め。

印象に残ったのは、栗原類氏のコラム。寝ると自分のミスも次の日には忘れていて、同じミスを繰り返したとのこと。

ああ~、これか~。こういう感じなんだな…

 

認知症でもない30代や40代のフツーに仕事をしている男が、それなりにおおごとだった出来事(しかも自分に非がある)をケロッと忘れているように見えるって、実際に目の当たりにすると、かなり奇妙。なんとも言えない異様な感じ。向き合った頭の中から、その出来事がすっぽり抜け落ちているのが、目の前に見えるような。ぽっかりと穴が開いていて、隙間風がスースー駆け抜けていく映像が見えるほど。

あの妙な感じは対面してみないとなかなか説明できない。

お年寄りの物忘れなんかとは全然ちがう。そこに魂が宿っていない感じ。

お年寄りの物忘れは、まだ記憶の残り香みたいなものが漂う。本のページが色あせすぎて読み取れないとか、時計の針がギシギシ言って引っ掛かり、これ以上戻せないというような。

 

元夫(まだ「元」ではないが、気分的にはそう)の、都合の悪いことは忘れる記憶のなくし方は、記憶があるべき部分が空洞で、すさまじく寒い風が吹き抜けているイメージ。もしくはデジタルの数字がそこだけ1個抜けていて、無機質な空白上にカーソルがピコピコしている感じ。

 

私はけっこう細かいことまで覚えていて、小学生時代やそれ以前の自分の失敗をいまだに思い出しては恥ずかしさに身もだえする人間だ。

だから余計にそうなのかもしれないが、元夫のケロリに突き当たると、自分の脳がかく乱されて蒸発しそう。すさまじい意味不明感と徒労感。

と、思い出すだけでもイッラーとする。

疲れているだけだ。やるべきことから逃げているだけだ。早くキリつけて寝よう。